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この大会は家族の絆が強いチームが勝つ(キリッ 解説 タイトル通り家族や師弟、はたまた切っても切れない絆を持つもの同士のタッグ大会。 ランセレによる勝ち抜き戦で、ランセレで一回戦毎の対戦相手を決定する変則ダブルチルノ方式トーナメントである 勝ちチームが5チームになるまで続け、その後負けチーム全てでランセレの決定によるサバイバル戦を開始し、最終的に3チーム選出する。 それを含めた8チームによるトーナメントにより優勝チームを決定する。 登場家族 + 兄弟姉妹 ボガード兄弟 アンディ・ボガード テリー・ボガード 170センチ兄弟 秦崇秀 秦崇雷 不思議な踊り姉妹 神楽ちづる 神楽マキ 双葉(?)兄姉 双葉ほたる 牙刀 風雲兄弟 マックス・イーグル 真獅子王 姉(のクローン)と弟 K ウィップ サカザキ兄妹 ユリ・サカザキ リョウ・サカザキ 大自然のお仕置き姉妹 リムルル ナコルル アマゾン兄妹 チャムチャム タムタム 幕末兄妹 雪 御名方守矢 零番隊兄妹 真田小次郎(妹) 真田小次郎(兄) ダブルドラゴン ビリー ジミー 九戸兄弟 九戸真太郎 九戸文太郎 御長寿姉妹 豪血寺お種 豪血寺お梅 ガンダムW ヤン ユン ふんどし兄弟 ユリアン ギル ネイティブ兄妹 ユーリ サンダー・ホーク 堕天兄妹 結蘭 結蓮 最強兄弟 フェルナンデス フェルデン・クライス 美坂姉妹 美坂栞 美坂香里 園崎姉妹 園崎詩音 園崎魅音 吸血姉妹 フランドール レミリア 秋姉妹 秋静葉 秋穣子 ガンダム兄弟 ∀ガンダム ターンX 北斗兄弟 トキ ラオウ テイルズ兄妹 リリス・エルロン スタン・エルロン アルカナ姉妹 リーゼロッテ ゼニア・ヴァロフ 光の双子 ミルドレッド アンジェリア 犬姉妹 犬若なずな 犬若あかね 遠野兄妹 遠野秋葉 遠野志貴 メイド姉妹 翡翠 琥珀 天空兄妹 娘 息子 ボカロ兄妹 初音ミク KAITO オニいちゃんと妹 カサンドラ オニ + 親子 軍人親子 レオナ ハイデルン テコンドー親子 キム・ドンファン キム・カッファン 藤堂家 藤堂香澄 藤堂竜白 運送親子 アーデルハイド ルガール ハワード家 ロック・ハワード ギース・ハワード 服部家 天草四郎時貞 服部半蔵 青龍黄龍 楓 黄龍 水瀬家 水瀬名雪 水瀬秋子 カリスマ親子 ジョルノ DIO ビーム脳親子 ケーブル サイクロップス エロ本親子 アナザーブラッド アル・アジフ ギア親子 ディズィー ジャスティス 義理の親子 カイ=キスク ソル=バッドガイ 謝華家 レイミ・謝華 ミランダ・謝華 ゲゲゲの親子 ゲゲゲの鬼太郎 目玉のおやじ 殺意な親子 殺意の波動リュウ 真・豪鬼 サイヤ王家 トランクス スーパーベジータ + 師弟 超能力師弟 麻宮アテナ 鎮元斎 草薙流 矢吹真吾 草薙京 極限流 ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ 柳生新陰流 徳川慶寅 柳生十兵衛 古流暗殺拳 リュウ 剛拳 ムエタイ アドン サガット マスターズ流 ショーン ケン エドモンド部屋 ユーニ エドモンド本田 サイコ ソウル ローズ ベガ ストリートファイター道 春日野さくら ダン 押し掛け師弟 チェンマオ フーティー ピッコロ流 孫悟飯 ピッコロ 流派東方不敗 Gガンダム(ドモン) 東方不敗 + その他、切っても切れない関係 姉弟みたいな関係 ジェラート フリズ・エメラルド 兄妹?ただの同姓? アネル・ロランジュ ゾディアック・ロランジュ 武神流 源柳斎マキ ガイ コピー元とクローン エレクトロゾルダート アドラー 和狆の弟子たち 覇王丸 牙神幻十郎 ジョースターの血統 空条承太郎 ジョセフ・ジョースター 亀仙流 クリリン 孫悟空 白と黒 絶対白レン レン メインとバックアップ 朝倉涼子 長門有希 御先祖は神様 東風谷早苗 洩矢諏訪子 夢魔 リリス モリガン 戦友 クラーク ラルフ 2人は親戚 ブルー・マリー ケビン・ライアン 御先祖がタタリ シオン ワラキアの夜 ウェイン夫妻 アニー・ハミルトン キース・ウェイン 斬真夫妻(予) 天楼久那妓 斬真狼牙 コメント 気になったので記事作成。姉弟って意外といないんだね -- 名無しさん (2010-08-21 01 23 41) 作成乙。あらためて見るとストシリーズは師匠役のキャラが多いな -- 名無しさん (2010-08-21 07 33 08) 名前 コメント マイリスト
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84通常の名無しさんの3倍2019/06/14(金) 15 50 04.93ID eD95349HO α篇 シロッコは黙って立っている ここは日登町の名所の一つ、ジュピトリス・タワーであった ここでシロッコは口を開く シロッコ「私もこの町を愛する一人のつもりでね…」 「君たちが言ったとうり、パイロットスーツの解析もしている。そろそろ終わっても良いと思うが…」 シャア「それにしても良いタイミングだった」 アムロ「ああ、改めて礼を言うよ。パプティマス・シロッコ社長」 シロッコ「NTの勘ってことで。敬語も無用に願いたい、みな社長だろ?」 その時電話がなる シロッコ「私だ。ああ、分かった。持って来てくれ」 向き直り シロッコ「君たちの読み、どうやら当たったようだ」 アムロ、シャア「そうか!」 85通常の名無しさんの3倍2019/06/15(土) 18 39 30.55ID 1bBCvOMRO スーパーガンダム大戦+α篇 コンコン ???「社長、入ります」 シロッコ「入りたまえ」 シャア「聞き覚えのある声」 レコア「件の資料が揃いました。目を通して頂けますか?」 シャア「レコア・ロンド!君か!?」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
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於岩稲荷田宮神社新川2-25-11 波除稲荷神社築地6-20-37 波除稲荷神社築地6-20-37 住吉神社佃1-1-14 水天宮日本橋蠣殻町2-4-1 弁財天@水天宮日本橋蠣殻町2-4-1 日本橋日枝神社日本橋茅場町1-6-16 小網神社日本橋小網町16-23 福禄寿@小網神社日本橋小網町16-23 弁財天@小網神社日本橋小網町16-23 茶ノ木神社日本橋人形町1-12-10 布袋尊@茶ノ木神社日本橋人形町1-12-10 松島神社日本橋人形町2-15-2 大国神@松島神社日本橋人形町2-15-2 末廣神社日本橋人形町2-25-20 毘沙門天@末廣神社日本橋人形町2-25-20 笠間稲荷神社日本橋浜町2-11-6 寿老神@笠間稲荷神社日本橋浜町2-11-6 椙森神社日本橋堀留町1-10-2 恵比寿神@椙森神社日本橋堀留町1-10-2 寶田恵比壽神社日本橋本町3-10 福徳神社日本橋室町2-4-14 鉄砲洲稲荷神社湊1-6-7 歌舞伎稲荷神社銀座4-12 波除稲荷神社築地6-20-37 波除稲荷神社築地6-20-37
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黒の兄弟 第2話 「どんな敵でもかめへんわ~、正義の拳が唸りをあげる~、 go!ガメラファミリー! 今必殺の相打ち気味カ・ウ・ン・ター」 「いいぞー、ひゅーひゅー!」 ブラッククロス団員の歌う『ガメラファミリー勝利のテーマ』が終わり、 カラオケマシーンが採点を始める。 (カシャカシャカシャ…チーン!86点です) 「よっしゃ、最高点!」 「次俺ね、曲は『秒殺戦士グロックナマン』で」 メキシコに向かうブラッククロスシンガポール支部精鋭御一行、 彼らは組織所有の飛行機の中でカラオケを楽しんでいた。 「ハイル!ハイル!リングに入る!ハイル!ハイル!間合いに入る! 俺は冷酷バトルロイド~、その名もその名もグロックナマン~」 「なー、ニラーシャも参加しなよ。あんたこういうの好きだろ?」 「んー、今はちょっと」 団員達がノリノリの中、リーダーであるニラーシャは我関せずという態度をとり、 先程から指で自分の顔全体をパチパチと叩いている。女性が基礎化粧をする時と似た動きだが 一体何をしているのだろうか。グーチェもそれが気になった。 「あんた何してんの?飛行機乗ってからずっと自分の顔指先で叩いてばっかで」 「ひ・み・つ。メキシコ付く頃にはわかるわよ。そういやさ、グーチェはカラオケ参加しないの? お前だってこういうの好きだろ?」 「…地球の歌なんてしらないんだよ私達は」 「あ、そうか、悪い」 見ると、リノアは採点結果のメモを取りグーチェはニラーシャにつきっきりでカラオケの方には 時折視線を向ける程度である。 移動中はカラオケがあるから他のレクリエーションはいらないと思っていたが肝心の二人を退屈 させてしまった事に気付きニラーシャは反省。彼女達を楽しませる為の案を考え、 ―閃いた。 「そだ、アメリカでの任務終わったら、三人で修斗ファイトショー見に行かない? ちょうど今の時期、ガメラ勝毅メインのイベントがニューヨークで行われてるのよ」 「しゅうとふぁいと…?」 「そ、競技用機動マシンの格闘大会。まあニューヨークで開かれるのはガチじゃなくて 文字通りのショーの意味合いが強いけどね。今あいつらが歌ってるカラオケの曲の元ネタは 大抵が修斗ファイターの応援歌(公式・非公式問わず)だからそれ見れば帰りの飛行機は 皆で歌えるだろ?」 ニラーシャはズボンのポケットを探り、4つに折られたパンフレットを見せる。 パンフレットの表紙には開催日時と簡単な地図、そして中央に対戦組み合わせと ファイターの写真がのせられていた。 第一戦、女対決ドロンコマッチ 『遠隔操作で鉄人パンチだ受付嬢、ルシオネー・サンダーバード 対 円環より蘇りしワキガ、マミッタ・マミッタ』 第二戦、水陸対決シノバズ風ポンドマッチ 『古池やオレがとびこむ水の音、アトランタ・ゲッパー 対 新技マジ凄いから見てけよ、ヂート・モンローウォーク』 セミファイナル、電流爆破イライラ棒これが出来たら百万円スペシャルマッチ 『ここのスペースに宣伝したい企業募集中、車ならガネーシャ土建は大羅マン 対 しゃがみ大パンツ!ここでインド人を右に、ザンギュラ・タシカミテミーロ』 ファイナル、タッグマッチ通常ルール45分一本勝負 『シュートボクシング界の問題児・どーんなもんじゃーい!ガメラ勝毅 天より二物を与えられし美の拳士、アルギルダス 対 億の借金を背負う傭兵、マルー・ロディム 対戦相手よりもウチの嫁の方が怖い、ベルン・スガタ』 「どう?どう?面白そうだろ?」 「いいよ、向こうでの仕事無事に終わったらな…あれ?」 返事をしたその時グーチェは視界に入ったニラーシャの顔に違和感を感じた。 彼の顔はこんな風だっただろうか。自分の知るニラーシャより顔が丸く見えるのは 飛行機の高度のせいではない。 「ニラーシャ、顔おかしくない?」 「いや…いつも通りのかわいこちゃんだぜ」 「私じゃなくってあんたの顔…わわっ」 そう言ってる間にもニラーシャの顔はゆっくりと変形している。 顔全体の色素が薄くなり黒目は赤色に近づいている。 女言葉混じりの喋り方とは違い男性的だった顔立ちは中性的なものへとシフトしていく。 「キモッ!何起こってんだよお前の顔!」 「いやー、向こうじゃあアジア以上に『春南龍』って有名なのよ。 これから大規模な共同戦線がある以上外出の機会もあるだろうし…顔変えた方がいいなって」 「おーい、皆ー、ウチのボスのニラーシャさんの顔がおもろい事なってるよー」 カラオケに夢中な団員に顔の変化を教え、奇妙な思いを共有する事を目論む。 だが、グーチェの予想とは裏腹に団員達の反応は一名を除いて淡泊だった。 「ニラーシャ…その顔どうなってるの!?」 「あ、ニラーシャ様、顔戻したんですか?」 「さっきまでの顔の方がかっこ良かったのに」 「こっちの顔だと朴のモノマネ出来ませんね」 「俺は男前な顔もこっちのくぁいい系の顔もありだと思うなー」 口をあんぐりと開けグーチェの期待通りの反応をしたのはリノアのみ。 残りの面々、つまり地球人のブラッククロス団員の皆はニラーシャの顔の変化を日常として捕えていた。 「おい、どういう事だよ。色々聞きたい事はあるが…、んーと、まずは…」 グーチェは何から聞こうかしばし考え、そして問い詰めた。 「なんで顔変えたかはさっき聞いたしな…、どうやって顔変えたんだよお前」 「どうやってって、こうだよ」 さっきと同じ様に顔を指で叩いて見せる。 「ヒアルロン酸をエラや鼻に注入して顔の彫りを調節する。 神経毒で皺を伸ばし、あるいは皺を作り口角をアゲサゲして笑顔の印象操作。 肌や首筋は整形しても実年齢が出やすいからここは化粧でカバー。な、簡単だろ?」 「私は整形の知識なんて無いが、道具も無しに短時間でそんな手術できるわけないのは分かるぞ。 どんな手を使ったんだよ」 「こんな手ー、ハイご注目」 ニラーシャがグーチェの目の前に右手を持っていき開いて見せる。 何の変哲もない手だし、メスや注射器も握られていない。 「ワン、ツー…スリー!」 (シャキン!) 「うわっっっ!」 指の腹から画鋲程の長さの針が飛び出したのを見てグーチェは驚き飛び退く。 「お、お前サイボーグだったのか!!」 「俺は生身だっての。これぐらいの長さの針なら、訓練すれば誰でも皮膚に押し込んで 指の筋肉使って出し入れぐらいできるぜ。俺がロシアの大将殺した凶器どうやって持ち込み どうやって使用したか考えれば答えはすぐでるじゃない」 「ここで唐突に一年前の伏線消化!?いや、にしても普通は薬とか打った直後って もっと肌が腫れたりするもんじゃないの?」 「それは普通の医者の仕事。俺はブラッククロスの幹部だぜ?これぐらいの特技はあって当然だろ」 「それって自慢なのか?それとも自虐なのか?」 「…正直ちょっと自虐かも」 ニラーシャはブラッククロス幹部の面々を思い浮かべながら悲しみに沈んだ。 裸マントのエクスダーが比較的マシに見える程に色モノな一部の幹部、自分もいずれ彼らの様に めっさ濃い見た目になってしまうのかもしれないと。 ◇◇◇ 【一方その頃韓国では】 「うごごご…これは一体!?」 自らのアジトに帰って来たエクスダーが目にしたのは破壊の跡だった。 門を守る部下も、アジトに所せましと並べた美術品も、全てが原型を失っていた。 だが、それだけでは無い、ガード達の顔にはご丁寧に上海蟹が乗せられている。 「この蟹は…こんな事するのは奴ぐらいか」 アジトの奥へと走るエクスダー。目指すは最深部、ラスボスっぽい部屋が欲しいと 建築家に無理を言って作らせた玉座の間。 階段を下り、秘密のボタンを押し、隠し通路を抜け、途中のオメガと神龍はスルー。 天上にプラネタリウムのごとく星空を描いた玉座の間の中央、 エクスダーの思い描いていた通りの男がそこにいた。 「ぎっちょ~ん、待ってたぜ三下韓国野郎」 「やはりお前か、上海支部責任者、蟹装甲の王(ワン)」 体は蟹で出来ていた。両手はハサミで頭は蟹兜、服の代わりに蟹を模した鎧に身を包んでいる。 足が少ないのと、人間の顔がある事以外はそいつの見た目は完全に蟹だった。 「てめぇの息子がアメリカで死に、同時にてめぇもここで謎の襲撃者に蟹殺される。 そうするとどうだ?俺様がアジアのボスになるのよ~ぎっちょ~ん」 「私が死んでも次のボスは芯ちゃんではないのか?」 「あいつが後10年早く生まれていればそうだろうよ。だが、今はエリアのボスになるのは多少若すぎる」 「ナルホド、お前にとってニラーシャがアメリカに行ったこの隙が昇格の最後のチャンスというわけか。 だが、私を殺したければ爆弾や毒で暗殺すれば良かったのではないかな」 「ぎっちょ~ん、爆弾なんかでてめぇが死ぬかよ!それに、てめぇは前々から俺様が 直々に蟹殺してやりたかったのよ!喰らえ!」 突如、ワンは両腕のハサミを前に向ける。パカッという音と共にハサミが開き、 そっから閃光がエクスダーに向かって発射された。 「上海蟹ビィィィィム!!!!」 「なにぃ!?」 上海蟹はハサミからビームを撃たない。それは蟹を愛さないエクスダーの勝手な思い込みだった。 爆弾での暗殺を相手が否定したばかりである事も加わり、エクスダーはこれから格闘戦が始まるものだとばかり思っていた。 故にこの一撃はかわせない。 「やったか?」 このタイミング見事フラグを立てるワン。つまりやってないのである。 案の定、ビーム直撃により発生した蒸気が晴れるとそこには五体満足のエクスダーが。 かわせはしなかった、だが、そもそもかわす必要は彼には無かった。 「さっき自分で『爆弾じゃあお前倒せなさそう』といったくせにいきなりこれか。 残念だったな。ファファファ、噂に違わず、私にはこんなものは効かん!」 「ケッ、原理は知らんが不気味な野郎だぜ。それじゃあ、俺様直々に蟹殺してやるぜぇ! 上海蟹ジャァァンプ!」 ワンの体が一瞬で上空に跳ねあがる。蟹と化し強化された肉体による跳躍でエクスダーの 真上を取り、そこから踏みつけの体勢へと移行する。 「上海蟹ジャンプかーらーーの、上海蟹エレファントプレェェェス!」 「ぐっ!」 慌ててエクスダーが飛び退き、一瞬遅れてワンが足から着地する。 ズボォォォ!床に敷かれた赤絨毯を床ごとぶち抜きワンの下半身が埋まり 地震でも起きたかのように部屋内が大きく揺れる。 エレファントプレス―、象の名を冠したこの技は踏み込みと同時に気の力を足から地面に伝え 巨象が踏みつけたかのごとき衝撃を地面に与える技。通常は地面を揺らす事で相手に動揺を与えたり 足場の悪い場所で真っ直ぐに突きを放つ為の踏み込みの技術だが― 「ぎっちょちょ~ん、恐ろしかろう。エクスダーよこれが上海蟹と一体となった俺様の力! 郷土愛の果てに辿り着きし膂力!直撃していれば間違いなく蟹死してたはずだぜ」 「本当に象並の破壊力の踏みつけにするとはな。思い込みとは恐ろしいものだ」 「韓国らしさの欠片も無いテメェは俺様の攻撃に耐えられるはずも無い、 テメェも頭にキムチでも乗せていればもっと強くなれただろうによぉ。 さあっ、続きを楽しもうじゃねえか」 ワンは両手を床に置き、埋まった下半身を引っ張り出そうと力を込め、 力を込め― 力を込め― ちからこめー 「両手がハサミなうえ、蟹鎧で間接の可動域が少ないせいで上手く抜けだせねえ」 「ほう」 見下ろすエクスダー。ワンはこの瞬間格闘での撃破を諦め、命乞いにシフトする事にした。 眉を八の字に曲げ首を上下にペコペコ動かし己の蟹パワー全てを込めこびへつらう。 「い、いゃあ~ただの冗談だよ。30年の付き合いのあるお前を殺そうなんて 本気で考えるわけないだろぉ~」 「三下韓国野郎って言ったよな」 「と、取り消す!今日行った悪口は全部もう二度と言わない!韓国サイコー!」 「部下と美術品たくさん壊したな」 「足りなくなった部下はウチから出す!美術品もコピーを送る!床も直させる! 俺様の金とコネを全部自由に使ってもいい!だ、だからっここから引っ張り出してくれっ」 「ファファファ、どうしようかな~」 腕を組み余裕の表情のエクスダー。それもその筈、ワンがエクスダーのアジトを襲撃して ケンカを売るのはこれで5回目である。そしてワンは覚えてはいないが、 いっつもこの部屋で床に埋まって決着しているのだ。 「さっ、引っ張り出してやるから今日は帰れ」 「うおおおん、ありがってえありがってえ。こんな事した俺様にこの優しさ、お前こそアジアの帝王だぜ。 …お?俺様はどんな事しにここに来たんだっけ?」 「ニラーシャが出ていってさみしいから二人で蟹雑炊食べようって話だっただろ?」 「ぎっちょ~ん、何いってやがる、飯ならおととい食べたばっかだぜ」 肩を貸してやりエクスダーは大きくため息を付く。 (ますます記憶力が悪化している…、ファファファ年だから仕方ないか) 今日の事もこの男はいつか忘れ、またアジトに乗り込んでくるのだろう。 自分の支配体制を維持するのには便利な道化だがそろそろ引退してもらった方がいいだろうか。 そう考えながらエクスダーはワンをブラッククロス経営の病院に送ってやった。 ◇◇◇ 「はーるばるきたぜメキシコ~っと」 飛行機に乗る前から10歳程若返ったニラーシャは1段高くなった声で酒場の階段を降りる。 それにつづいてブラッククロスの団員(もちろんここでは皆素顔)が2列になって続き、 最後尾を不安げにリノアとグーチェが歩いていく。 「いらっしゃいませ、団体様ですね。ご注文は?」 カウンター越しにヒゲ面のバーテンが声をかけてくる。 「…カポエラ」 「はい、かしこまりました。シンガポールからの団体様こちらへご案内いたします」 合い言葉を確認したバーテンに連れられさらに地下へと進む。 突きあたりに大きな鉄の扉。 「では私はこれで」 バーテンは上の酒場へと戻って行き、ニラーシャ一行が残された。 「んじゃ、開けるよ」 ニラーシャが扉を開く。と、 「オラー!」 男のお尻があった。 「…」 無言で扉を閉めるニラーシャ。 一回深呼吸してもう一度扉を開ける。 「オラオラー!」 パンツ一丁で尻を向ける男がいた。そのパンツすら半分以上降ろしこちらに尻を見せつけている。 もう少し下げれば大変なものまで見えそうなぐらいのずりおろし具合である。 「…」 再度無言で扉を閉めるニラーシャ。 「どけ、次は私が開ける」 グーチェが前に出て左手で取っ手を引っ張る。 「オラー!オラー!オラー!」 黒いツンツン頭、パンツ一丁裸足の男がこちらに尻を向けパンツを連続でアゲサゲしている。 「死ねー!」 グーチェが右手に隠し持っていた銛を尻男に投げつける。割れ目にスーっと銛が入り込んでいった。 「はぅあ!!」 ズボシュという音と共に白眼を剥き尻を出しながら倒れ伏す尻男。 「あずにゃーん!何するんだよグーチェ!二人で一生懸命考えたお出迎え芸だったのに!」 「やっぱグルかてめーら!独身女性に生でなんつーもんみせるんだよ! リノアなんてまだお前の整形のショック抜けきってない所にあんなの見せつけられ気絶してるぞ!」 「だからってお前の力で本気で銛投げはねーだろ!大丈夫かあずにゃん!あずにゃーん!」 幸い銛の先端は外されており、男の尻の割れ目に突き刺さったのは先の丸い木の棒だった。 気絶したのも刺さった痛みよりは深く突き刺さったビジュアル的なショックが理由である。 数分後、両陣営気絶者が目を覚ました所で改めて自己紹介する。 「ようこそお嬢さんがたとオマケ。ここがメキシコのブラッククロス、そして俺がボスの ジョニー・東(あずま)だ。春…じゃない、ニラーシャの兄貴からあずにゃんと呼ばれてるから お前らも気軽にそう呼んでくれよっ」 「…」 「ん?どうした?」 「い、いやっ、何でも無い。シンガポールで戦術指南と指揮官をやっているグーチェとリノアだ。よろしく」 グーチェはメキシコの連中に聞こえない様にリノアの耳元で呟く。 「なあリノア、やっぱブラッククロスの幹部ってさ…(ヒソヒソ)」 「うん、変な人ばっか…(ヒソヒソ)」 そんな事言う二人だが、良く考えるとアムステラの上層部もレッドスーツを着込んだアフリカのあの人とか これからアメリカで合流するだろうヒゲのあの人と吸血のあの人とか色々濃かった。 「あー、頭痛い」 「グーチェ、冷えピタ使う?」 戻る (続く)
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フカインダー イヤスンダー ヌクインダー 都道府県 秋田県 肩書き 田沢湖高原温泉郷マスコットキャラクター 公式サイト http //tazawakokougen.jp/omotenashi_1.html 公式ブログ http //ameblo.jp/omotenashi3 攻略難易度 ★★★中。秋田県内での活動が多い。 名刺の有無 ? 狙い目イベント ? イベント情報
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兄弟/姉弟/家族 ◆2Y1mqYSsQ. 雪に晒されるタンクローリーが一台、鋼鉄のシャトル空港へと止まっている。 中に人は確認されず、空港へと中の人物が降り立ったのであろう。 車が通る道路に、本来なら軍用車がいくつか止まっているだろう駐車場。雪原コロニー帯であるため、容赦なく雪が施設に降り積もっている。 生物も存在ができるか怪しい冷たい白い世界の中に、白いシャトルが鎮座していた。 施設の一つに雪に刻まれた足跡が伸びている。 大小、形共に不揃いの足跡であり、施設に人がいることを示していた。 「ヒーターは効いているみたいだな」 燃えるように赤いショートカットに、気の強そうな金色の瞳を持つ少女が呟く。 身体にぴったりとフィットする青いボディスーツが身体の線をはっきり示し、年の割にはグラマーな肢体を惜しげもなく晒していた。 9のナンバーを持つ戦闘機人・ノーヴェである。彼女が室内を探索中に、外と違って中が暖かいことを伝えた。 「うん、無人なのに、気が利いているね」 ノーヴェに同意するように告げるのは、水色のセミロングの髪と瞳を持つ少年。 黒と紺のゴシックロリータ服に身を包む姿は美少女と見間違えるほど似合っている。 その中身は悪魔。ネオ生命体ドラスである。 「まあ、これで風邪を引く心配もないな。ここに来て正解だった」 「ブサイクもたまにはいいこと言うよね」 「たまに言うな。あと、ブサイクも」 「ブサイクー」 ドラスがからかった相手は、ドラム缶のような銀の身体を持つ自称男子高校生。 学ランを風になびかせた彼の名前はメカ沢新一。ごく普通の青年……だと思っている。 「フム、危険はないようデスネ」 時折片言が混じるブリキの玩具のようなロボットが安全を確認して、三人を誘導する。 かすかにドラスに対する不審の瞳を向けながらも、決定的な証拠は見つけ切れていない。 呉越同舟、四人は一緒に行動をしている。 ドラスは究極の生命体になるべく、三人は脱出を目指すべく。 思惑も策謀も疑惑も飛び通う中で、彼等は基地へと辿り着いたのだ。 「なあ、ドラス。お前の両親はどうしているんだ?」 「……いきなり何さ、ブサイク」 「いや、親御さん心配しているだろうなってな」 ごく普通に近所の子供を心配するように、メカ沢は答える。彼が平和な―― とはいってもいささかシュールだが ――世界から来たことを示していた。 ノーヴェもドラスがどうやって生まれたか興味あるためか、口を挟まない。 スバルに告げたことを同じ内容を伝えればいい。やや投げやりにそう考える。 「まあ、パパは僕を心配しているだろうね」 「父ちゃんがいるのか」 「うん、最高の科学者さ。それに、まだ培養液にいた僕を大切にしてくれたもの」 「培養液……?」 ノーヴェが疑問を呟く。彼女ら「戦闘機人」はクローン培養と純粋培養の二種類の培養方法がある。 クローン培養はオリジナル人物の細胞を採取、特殊なスキルを得ることができる。 ノーヴェはこの方法で、IS「ブレイクライナー」を生まれながら持っていた。 純粋培養は適性遺伝子をかけ合わせた人工授精児を元に、戦闘機人の量産を可能にする培養方法だ。 狙った特殊スキルができることは少ないが、稀にセインのようにレアスキルを得ることもある。 もしや、ドラスはセインのISの研究のために開発された戦闘機人ではないか? ノーヴェはそう疑っていた。 ドラスを作り出したのは、スカリエッティ博士なのか、それとも別の科学者なのか。 確かめる術は、本人しかない。もっとも、ドラスは本人も気づかずこの姿でいたと説明してる。 製作段階の戦闘機人だろうか? その存在は聞いたことがないが、もともとノーヴェに重要な情報が明かされることは少なかった。 ノーヴェの視線がジッとドラスに注がれる。その視線を受けて、ドラスは謳うように続けた。 「そうさ。パパは僕を作り上げた。だからきっと僕を愛してくれる。 パパはちょっと混乱して、僕を失敗作だとか言って壊そうとしたけど、愛してくれているって分かっている。 だから僕は帰る。パパがいるあの場所に、愛してもらうために」 ドラスの言葉に、真実と狂気が混じる。醸し出す雰囲気が少し怪しくなったことに、ノーヴェは気づいた。 同時に、目の前の少年の悲惨さにも気づく。ドラスはいわゆる『捨てられた子供』だ。 実は本人も気づいていないが、そのことを必死に否定している。愛されていないことを自覚して、必死に愛されているのだと自己を騙しているのだ。 だからこそ、目の前のドラスは容易に痛々しさを演出した。それを策に使おうとするドラスは、歪んでいた。 スカリエッティは自らが作った戦闘機人を捨てたりはしない。彼なりの愛情を持っていた。 たとえ間違っていたとしても、それだけは真実だ。ゆえにノーヴェは言葉をなくす。 ドラスの痛みを理解できない。どうすれば和らげれるのか、知らない。 「ドラス」 「なに?」 「父ちゃん、お前を愛していねえよ」 メカ沢の一言に、空気が凍った。 「……どういうことさ」 「そのままの意味だ。お前は父ちゃんに愛されちゃいねー」 「違う!!」 ドラスは吼えるように告げて、一瞬でメカ沢との距離を詰める。荷電ナイフをメカ沢の頬に当たる部分に突きつけた。 誰も反応する暇を与えなかった。ロボでさえも。 「僕は強い。誰よりも! パパがそう望んで僕を作り上げたんだ。 だからパパは強い僕を愛してくれるんだ! 何も知らないくせに適当なことを言うな!!」 「何度でも言ってやる。お前は愛されていない! 絶対にな!」 「ブサイク……ッ!!」 ドラスの殺気が膨れ上がる。怪人の、ネオ生命体の尋常でない殺気をメカ沢は受け止める。 まるで、そよ風を受けているかのごとく、静かに。 外見はともかく、中身はただの一学生、一不良であるはずだが、メカ沢はドラスの視線を強靭な精神力を持って確かに返していた。 「取り消せよ……取り消せ!」 「嫌だね! お前分からないのか!」 二人の意地を張り合った声があがると同時に、ドラスの怒気が膨れ上がる。 目が鋭くなり、荷電ナイフを握る手に力を込めた瞬間、拳が横切った。 見覚えのある腕。振り向くと、肘先から煙を出すロボがいた。 「二人とも、そこまでデス」 二人とも、といいながらも視線はドラスに向けている。相変わらず勘のいいメカだと内心毒づき、ドラスはメカ沢から離れる。 疑惑をもたれては不味い。今ならまだ、感情的になったとか言い訳できる。もっとも、実際に感情的になったのだから、言い訳も何もないのだが。 「分かったよ。ちょっと頭を冷やしてくる。向こうにシャワー室あったしね」 「待てよ、ドラス。一人じゃ危険……」 「大丈夫だよ! 僕は強いんだから! パパにそう作ってもらったんだから……しばらく一人にさせて!」 ノーヴェにすらも当り散らし、ドラスは地面を蹴った。 苛立ちと恐怖―― 望月博士が自分を一生愛してくれないという ――を知らず抱えて。 ドラスが去った後、ノーヴェは怒りのままメカ沢に視線を向ける。 歩みは感情に合わせて、乱暴になった。 「ちょっと無神経じゃないのか! メカ沢」 「ノーヴェさん、シカシ……」 「…………じゃあお前は、子供に『失敗作』とか言う奴が、ドラスを幸せにできると思っているのか?」 「メカ沢……?」 メカ沢の声に、ロボが不思議そうに見つめる。ノーヴェは戸惑ったまま動きが止まった。 「俺は認めねえぞ。自分のガキを自分の都合で作っときながら、失敗作でポイッだあ? ふざけんじゃねえ」 声はメカ沢にしてはそれほど荒げていなかった。彼にしては珍しく、静かで淡々とした怒りが沸いている。 メカ沢は外見からは感情を読むことは不可能だ。とはいえ、外見に反して熱い男であることは充分理解できた。 「決めた! ここから帰ったら、あいつは俺の家に住ませる! 糞みたいな親ん所に帰してたまるか」 メカ沢の宣言が無機質な鉄の壁に包まれた室内に響く。 彼がドラスを嫌っていったわけでなく、ドラスを思って告げたのだと理解して、ノーヴェは微笑んだ。 「ばーか。あいつが承知するわけないだろ。あいつはあたしたちと一緒に帰るんだ」 「へっ、いってな。こっちにはベータっつうかわいい弟がいるんだ。 あいつとは真逆に素直だから、きっと気が合うぜ。性格が反対なもの同士ほど、仲が良くなると言うしな」 「それを言うなら、こっちにはいっぱい姉妹がいる。全員、あいつをかわいがってくれるよ」 和気藹々とメカ沢とノーヴェはドラスを取り合う。本人が承知するかどうかは関係なかった。 二人は『捨てられた』ドラスが心配でたまらなかった。 その共通の想いが、互いに共感を生んだ。 暖かな空気を持つ二人を前に、ロボは複雑な気分であった。 ドラスがメカ沢に向けた荷電ナイフの柄を強く握る瞬間、電子頭脳が僅かに蠢いた。 思わず、ロケットパンチで割り込むほどに。その判断が正しいかどうかはいまだ分からない。 それにしても…… 「お前、弟がいたのか。兄貴って柄じゃねえな」 「そういうお前も、妹って柄じゃない。妹ってのは、こう、甘えん坊な感じで……」 「どこの漫画の世界だよ」 兄弟の話で盛り上がる二人を尻目に、ドラスの言葉を思い出す。 ロボにとっても苦い、『失敗作』として処分されそうになった、との一声。 ロボもかつては、多くの兄弟や恋人と共にマザーブレインの下に集った。 人間を処分するというマザーブレインに反発をする決意をしたのは、支配から逃れた自分と、クロノたちとの絆のおかげだと思っている。 ドラスを見ていると、マザーブレインの支配から逃れることのできなかった恋人……アトロポスを思い出す。 もし、彼が父親に自分たちがマザーブレインと同じような暗示を受けたのなら、メカ沢やノーヴェを待ち受ける運命は過酷だ。 彼らの手で、肝心のドラスを殺さざる得ないかもしれない。 (ソウはさせるわけには、イキマセン……) ロボは静かに決意する。ドラスがアトロポスと同じく、支配を脱っすることができず二人に刃を向けようというのなら、自分が汚名を被ろうと。 仲間たちに、自分が味わった悲しみを迎えさせるわけにはいかないゆえ。 鋼のボディが光を反射する。僅かに、悲しみが混ざっていたような気がした。 □ シャワーより流れ出るお湯に水色の髪と陶磁のような白い身体をドラスは晒していた。 全身泡だらけなのは備え付けられていたシャンプーを使ったからだ。 別段、ネオ生命体であるドラスがシャワーを本当に浴びる必要はなかったのだが、これはこれでストレス発散になる。 白く細い指で水色の髪を撫で回し、泡を広げていく。 目にかかろうとした泡に、思わず左目を瞑る。少しシャワーに顔を向けて、泡を洗い流した。 水に流れる泡はドラスの白い肢体を頬から首、幼さを残す胸から脚に流れ、やがて排水溝へと落ちた。 少年というよりは、少女と形容した方が似合うほど、柔らかい線を有する顔に水がはねる。 子供特有の、柔らかい肉付きに、キュッと引き締まった全身から泡が引いていくのをドラスが確認して、シャワーを止める。 ポタポタと髪から落ちる水滴を見て、ドラスは鏡に全身を映した。 どこからどう見ても人間だ。改めて自分の姿を確認してほくそ笑む。 いや、笑おうとした顔が、微妙に引きつっていた。 『父ちゃん、お前を愛していねえよ』 メカ沢の低く、意外と渋い声が耳に蘇った瞬間、ドラスの拳が鏡を割った。 右手から、緑色の血が流れ落ちる。そこで、右手はスバルから奪った、人間の手だったことを思い出した。 胸糞が悪い。今すぐメカ沢からワープの原理を解明して、己の力にするのをやめようかと、一瞬思う。 首を軽く振る。 それはあまりにも軽率だ。しかも、ロボは自分を警戒している。 白いタイルの中、愚作だと却下。しかし、積もる苛立ちの処理を求める。 (今の状態なら、誰か来たら殺そうかな。お姉ちゃんたちが気づく前なら、すぐに済むだろうし。……冗談だけど) 同時に、ノーヴェの語ったことを静かに分析する。 彼女たちが敵とみなしている……仮面ライダーのことを。 ノーヴェが襲われたことは耳にしている。彼女が相手にしたのはタチコマを襲った、銀の仮面の仮面ライダーだ。 仮面ライダーが相手なら、言い訳がある程度効くし、何より彼らの脅威は身をもって知っている。 (仮面ライダーを吸収できて、赤くなれば楽なんだけどねぇ……) 悪魔のごとく笑みが鏡に浮かぶ。 やはり、自分は静かに策を練るほうが向いている。 着慣れたゴシックロリータ服に袖を通し、ドラスはシャワー室を後にした。 鉄の要塞を歩く白い帽子を被った、長髪の男。フリルがところどころついている道化衣装に身をまとい、周囲を見渡す。 道化、アルレッキーノは独房がないか、基地内を探索していた。 もうすぐスモールライトによる効果が切れ、彼は動き出すだろう。 その前に、行動を制限しておきたい。エレオノールの命令に背くわけには行かないし、かといって自由にしておくのも危険だからだ。 アルレッキーノが歩みを進めていくと、目の前に人影が現れる。警戒して手を構えると、ゴスロリ服の少女が現れた。 「ふーん、こんなところに人が来たんだ」 「それはこちらの台詞だ。ここに一人だと、危ないぞ」 「……そう」 ドラスがアルレッキーノを不審に満ちた視線で見つめる。それもそうだろう。 ここは壊しあいの場。自分を警戒するのは正常な証だ。 「君以外の人はいるのか?」 「そうだよ。僕はみんなと一緒にここに来たんだ」 「そうか」 アルレッキーノはドラスの答えを知り、ホッとする。 エレオノールの命令とは別に、心を通わせたリョーコと年の変わらない少女に、守ってくれる存在がいることで安心をしたのだ。 とはいえ、ここに一人にするのはどこか居心地が悪い。仲間のいる場所に送ろうと提案をしかけて、帽子の中の違和感を察知した。 予想よりも早い。 「逃げるんだ……」 「ほえ?」 ドラスが怪訝な表情をした瞬間、アルレッキーノの帽子が落ちる。 中より飛び出した小人……いや、徐々にその姿を元の身長へと伸ばしていった。 黒髪に意思の宿らない瞳で、アルレッキーノを見下ろす日本人らしき男は、銀の仮面を模したレッドアイザーをかざした。 「セッタップ……」 敬介の身体に銀の強化スーツと赤い胸部アーマーがまとわりつく。 レッドアイザーが半分に欠けると同時に、敬介の顔半分に銀の仮面が顕在する。 レッドアイザーが完全に消失して銀の仮面が形成されたと同時に、シャッター状のマスク、パーフェクターをセットする。 ストン、とアルレッキーノを、悪意に満ちた黒い複眼が見下ろした。 大怪我を負っていたはずの左腕が動いている。アルレッキーノは知らなかったが、阿紫花の血が関係している。 生命の水を僅かに含んだ血は、暗闇の種子を排除するには至らなかった。 しかし、敬介の、仮面ライダーXの怪我をある程度治癒する結果を生んだのだ。 生命の水が薄いことが、最悪の状況を生み出した。 厄介なことになったと呟きながら、アルレッキーノはドラスに振り返らず仮面ライダーXと対峙する。 「仲間と一緒に離れていろ。ここは私が……」 アルレッキーノの言葉は最後まで告げられることはなかった。 突如アルレッキーノと仮面ライダーXの周囲が爆発する。 身体に光弾がぶつかる状況で辛うじて首を回すと、魔方陣を右手に展開させ、光弾を放つドラスが視界に入った。 (しま――っ) アルレッキーノの周辺が一段激しく爆発が起きる。 同時に、アルレッキーノの意識も闇へと落ちた。 「あっけないねー。ま、魔法のテストにはちょうどよかったけど」 手に入れた力のテストをするのは悪くない。仮面ライダーを視界に入れた瞬間、ドラスはそう判断しながら撃ち放った。 せっかく仮面ライダーを不意打ちにできるいい機会なのだ。無駄にする気はない。 それに、彼の仮面ライダーはノーヴェを襲っている。 死体を見せても、自衛だと主張して押し切ることはできるはずだ。ロボはともかく、メカ沢とノーヴェは超がつくほどお人好しだ。 それにしても、今使った魔法はなかなか好印象だ。連発ができ、応用が利く。 それは『ディバインバスター』に酷似した魔法であった。デバイス無しのため、威力が本来のディバインバスターに劣る。 その事実を知らないドラスは、ある程度の威力を保有する魔法弾をえらく気に入った。 マリキュレーザーだと威力が強すぎるし、自分本来の力は隠しておきたい。 それに、目の前の人形や仮面ライダー程度など、手に入れたばかりの力で充分対処が可能だ。 さらに望月博士の望む究極の生命体へと近づいていく実感を持ってドラスは踵を返した。いや、返そうとした。 ドラスは背後に悪寒が走ると同時に前方に飛び、存在していた地点に長ドスが突き刺さるのを目撃する。 反転しながら対峙したのは、銀の仮面の仮面ライダー。 「やっぱり、君たちはしぶといねえ……」 ドラスはにやり、と笑みを浮かべて魔法陣を形成し、左手に荷電ナイフを持つ。 仮面ライダーXに向かって、駆け出した。 □ 爆音が轟き、基地が揺れる。 明らかに戦闘が行われている様子に、三人は顔を見合わせた。 「ドラス……あいつが危ない」 「分かってんな? ノーヴェ」 首を縦に振るノーヴェを確認して、メカ沢は先頭を走った。 その背後を見守りながら、ロボはこの戦闘がドラスが仕掛けたものでないか、疑う。 (考えすぎデスカネ……) そうであればいいのだが。ロボはそう思考して、二人の後をついて行った。 □ 「う……げぇ……」 ドラスは壁に叩きつけられ、正面の仮面ライダーXを睨みつけた。 悔しそうに口元を引き締め、再び地面を蹴る。身体を切り裂くために荷電ナイフを横凪に振るった。 その左手はあっさりと捌かれ、ドラスの鳩尾に拳が叩き込まれる。 「X……パンチ……」 凄まじい衝撃がドラスのコアまで届き、地面を十メートルほどすべる。 痛みを抱えながら、ドラスは仮面ライダーXを信じられないという視線で見つめた。 「う……くそぉぉぉぉ!」 ドラスの右腕に魔方陣が展開。光弾が次々と放たれる。 しかし、仮面ライダーXは長ドスを回転させ、次々と光弾を弾いていった。 「ライドル……バリアー……」 あっさりと攻撃を無効化して、仮面ライダーXが接近を仕掛けるのにドラスは驚愕する。 ZOも確かに強かったが、ここまでではなかった。これには理由がある。 ドラスとZO、共に持っていなかったものを、仮面ライダーXは持っているのだ。 数多の怪人と戦い抜いた、『戦闘経験』を。 多彩な技も、ドラスのように遠距離からの攻撃を仕掛ける敵に対抗するために生まれた技なのだ。 だからこそ、ドラスよりスペックが低くても、いなし、捌き、攻撃を当てる。 技量、その一点で仮面ライダーXはドラスを圧倒していた。 「X……キック……」 矢のように飛び出してくる仮面ライダーXのキックがドラスの胸板を直撃する。 たまらず吹飛ぶドラスは、鉄の壁をめり込ませるほどの勢いでぶつかった。 「くそっ、究極の生命体の僕が、お前ら仮面ライダーなんかに!!」 ドラスは吼え、右手の魔法弾を連射した。これが、ドラスが仮面ライダーXに圧倒される二つ目の理由だ。 ドラスは仮面ライダーXを侮っていた。最初にマリキュレーザーを使えば、倒せたのかもしれない。 しかし、ドラスはオリジナルに劣る自身の魔法『程度』で、仮面ライダーを葬れると侮ったのだ。 逆にドラスが戦えると判断した仮面ライダーXに油断はない。確実にドラスの力を削ぎ、堅実にダメージを与えていく。 ドラスの意識では、あくまでも『仮面ライダー』は試作品の弱者。その認識が現状を生み出した。 「ぐはっ!」 ドラスの鳩尾に、長ドスの峰がめり込む。仮面ライダーXは一切の容赦もなく回し蹴りを頭部に叩き込んだ。 地面をバウンドするドラス。それをめがけて仮面ライダーXの両腕が長ドスを巧みに操り、ドラスの左腕を貫いて蝶の標本のごとく壁に縫い付けた。 荷電ナイフが、からんと虚しい音を立てて落ちる。 身動きの取れないドラスに、仮面ライダーXが静かに近づいた。 「嘘……やめっ!」 ドラスの言葉が途中で途切れる。仮面ライダーXの拳が頬を打ち抜いたからだ。 体液を撒き散らし、拳の方向に顔を強制的に向かされ、ドラスの視界が揺れる。 同時にドラスのコアに衝撃が届いた。胸板が打ち砕かれた証拠だ。ボキボキと固定化されている胸部が砕ける。 魔法を放とうとした右腕が、ボキンという鈍い音と共に間接と逆方向へと強制的に向かされる。 危険を察した仮面ライダーXがすぐに折ったのだ。 仮面ライダーXの回し蹴りが鞭のようにしなり、ドラスの左太ももを打ち抜いた。 ドラスは顔を上げ、声にならない悲鳴をあげて、全身を脱力させる。彼は痛みを感じないわけじゃない。 人間ならとっくにバラバラにされるような仮面ライダーの猛攻を受けて、痛みだけですんでいるのは彼が頑強な証拠である。 そのドラスが全身から力を失うほど、仮面ライダーXの攻撃は激しかった。 仮面ライダーXは顔を隠している水色の髪を引っつかむと、力を込める。 ドラスを横に力任せに投げ、左腕が長ドスによって千切れるのも構わず、地面へと叩きつけた。 「ガハッ……」 緑色の血を吐き出すドラス。左腕は縦に二つに裂けて、数分時間をかけてくっつける。 ぴくぴくと痙攣する様からは、抵抗は無理のように見えた。 「調子に……乗るなぁぁぁぁぁ!!」 ドラスが吼えた瞬間、体躯を少女から怪人へと変化させる。 灰色の昆虫に似たフォルムから、体内にゴスロリ服を収納し、尻尾を仮面ライダーXへと繰り出した。 こいつを殺す。 その一念で必殺の一撃を繰り出した。 「え……?」 ドラスの攻撃は、尻尾を切り落とされる結果で終わった。明らかにさっきとは異なる、神速の仮面ライダーXの動き。 ドラスは知らないが、仮面ライダーXは暗闇の種子にとらわれながらも、僅かながらに意識がある。 少女の姿のドラスが相手のため、本当に微かであるが抵抗をしていたのだ。 しかし、怪人になったドラスを見て、人に扮する怪人を知る仮面ライダーXは抵抗を止めた。 それは、『怪人』を倒し、平和をもたらすのが仮面ライダーの使命であるために。 ドラスの変身は、彼を逆に境地へと追い込んだ。 仮面ライダーXがドラスの腕を掴み、天井へと投げ飛ばす。天井に叩きつけられたドラスを、仮面ライダーXが右脚を向けて迫った。 「X……二段……キック……」 一撃目がドラスの腹の装甲を砕く。緑の血がひびから飛び散った。 反転、再度仮面ライダーXのキックがドラスの顔を打ち抜いた。天井が砕け、ドラスが雪の中舞い上がる。 そのまま無抵抗のままに、地面へ戻った。 ドラスはボロボロの状態の自分を見て思う。このままでは勝てない。 「くっ!」 マリキュレーザーを拡散発射、目晦ましに使う。僅かにできた隙に喜びながら、離れた。 ドラスはそのまま、部屋を飛び出て駆けていった。 ドラスはヨタヨタとダメージに千鳥足となりながら、仮面ライダーXから遠ざかるように逃げていく。 油断したどころではない。 圧倒的化け物に喧嘩を売ったのだ。試作品の、未完成品に追い込まれるなんて、恥以外なんでもない。 (僕は……強くなくちゃパパが愛してくれないんだ。あいつを殺す。 あいつの存在をパパに知られてたまるか。そんなことになれば……僕は……) 捨てられる。その単語を振り払うようにドラスは頭を振った。 とはいえ、一人では到底勝ち目が見えない。ドラスは姿をメカ沢たちのよく知る少年へと変える。 これで、メカ沢たちを盾にしつつ、仮面ライダーを倒す。その決意のまま顔を上げた。 「ドラス……?」 聞こえた声に、ドラスは視線を向ける。明らかに戸惑っているノーヴェの表情があった。 見られた。ドラスが狼狽する。 「ノーヴェ……お姉……ちゃん」 言っていて、自分で自分が白々しく感じる。自分の怪人態を目撃されたのだ。取り繕いようがない。 同時に、恐怖で背筋が凍った。ドラスは仮面ライダーに狙われている。 仮面ライダーZOに打ち込まれた蹴りを思い出す。 一人で、ノーヴェもメカ沢も盾がない状況で、相手にしなければならない。 またも、仮面ライダーに殺される。導いた結論は、最悪のものだった。 ドラスに始めて、恐怖が訪れる。死を意識した彼は、たまらず叫んだ。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 恥も外聞もない。ドラスはみっともなく逃げ出した。 彼を殺した仮面ライダーが恐ろしい。追い詰めて、痛みを味あわせた仮面ライダーが恐ろしい。 ドラスにとって仮面ライダーは、試作品の弱者から死神も同然の存在となった。 時系列順で読む Back 怪人タイプゼロ C-6ブロックの決斗! Next 兄弟/姉弟/家族(中篇) 投下順で読む Back 密林考察にうってつけの時 Next 兄弟/姉弟/家族(中篇) 084 missing you true ノーヴェ 89 兄弟/姉弟/家族(中篇) 084 missing you true ドラス 89 兄弟/姉弟/家族(中篇) 084 missing you true メカ沢 89 兄弟/姉弟/家族(中篇) 084 missing you true ロボ 89 兄弟/姉弟/家族(中篇) 071 アルレッキーノ、コロンビーヌの事情(前編) アルレッキーノ 89 兄弟/姉弟/家族(中篇) 071 アルレッキーノ、コロンビーヌの事情(前編) 神敬介 89 兄弟/姉弟/家族(中篇)
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【作品名】ウルトラマン倶楽部 戦え!ウルトラマン兄弟!! 【ジャンル】ゲーム 【先鋒】エース 【次鋒】タロウ 【中堅】レオ 【副将】80 【大将】グレート 【先鋒~大将の共通設定】 【属性】宇宙人 【大きさ】2階建ての家屋と同じ大きさの成人男性並み 【攻撃力】ビーム:自分と同じ大きさの怪獣を百m以上吹っ飛ばす威力 射程30m程で機械ビーム以上の弾速、何発でも発射可能 必殺技:ビームに2発耐えて自分と同じ大きさの怪獣を数百m吹っ飛ばす威力 射程90m程で機械ビーム以上の弾速、2回使える 【防御力】ビームに2発耐えて自分と同じ大きさの怪獣10体を数百m以上吹っ飛ばす戦闘機が突っ込んできても無傷 【素早さ】機械ビームを20m先から見てから回避可能 機械ビームの半分程度の速度で移動し続けられる 飛行も可能、飛行速度も移動速度と同じ 参戦 vol.96 73 vol.114 701 :格無しさん:2014/09/25(木) 09 23 05.08 ID Y/1zVDYF ウルトラマン倶楽部 戦え! ウルトラマン兄弟!! 考察 2階建て家屋の最高高さは大体8~9m程度とのこと(今回の考察では8mを採用) 【簡易】宇宙人+8m大の成人男性+8m級攻防+マッハ3不思議ビーム+1mから51m/s反応・戦闘速度+510m/s移動・飛行速度 まあぶっちゃけ銃弾回避の壁上のドラゴンボール3 悟空伝その他「小さい・攻防低い」奴らの上位互換 そういや510m/s移動速度は計算上80m大のトップアスリートの短距離走より速いって事になったのが驚いた そんなわけで大きいだけの大日本人までは距離とってビームを撃ってればほぼ負けはないのでその上から ○戦神エンゼルキング CYBER ERIS ○【先鋒】必殺技勝ち ○○【次鋒~中堅】移動速度遅いしビーム連射すればそのうち倒せるんじゃね?勝ち △【副将】ビームの射程>反応距離なのが幸いして攻撃をしかけても回避し続けられるか分け △【大将】硬い、分け △ワルボロ(ポスター) △△△△△【先鋒~大将】距離とってビームを撃っての繰り返し分け ×ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲 △△△【先鋒~中堅】距離とってビームを撃っての繰り返し分け ×【副将】移動速度は同等、しかし逃げっぱなしは負けなので攻撃した瞬間少し接近を繰り返してそのうち負け △【大将】…なんでこんな大きいのに物凄く遅いんだ?距離とってビームを撃っての繰り返し分け ×TRANSFORMERS(実写映画) △【先鋒】距離とってビームを撃っての繰り返し分け ×【次鋒】F-22はマッハ1.58まで云々とあったので普通に追いつかれる、まあ反応しきれない距離から攻撃負け △【中堅】距離とってビームを撃っての繰り返し分け ×【副将】まあ次鋒と似たようなもの、負け △【大将】距離とってビームを撃っての繰り返し分け ここから上を見たら大きすぎて倒せる奴が全然いねー、ってことで以下の位置に >ワルボロ(ポスター)=ウルトラマン倶楽部 戦え! ウルトラマン兄弟!!>
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黒の兄弟 第7話 地上には15前後の人型と蜘蛛風アンノウン。 空にはこれまた大型のよくわからない敵。 どっちにも戦力不明の大型機があるのならば取れる戦術はただ一つ。 「無理をする必要は無い。このまま空中から近づき、大型の正体不明機を避けつつ羅甲を なるべく多く落とし危険フラグを感じたら帰還するぞ!」 フラグマンの指示は飛鮫騎士団の特徴に沿った実に的確なものだった。 「レックス、レナス、レクサン返事は…って誰もいねェー!」 だが、今回の戦いにはレクサンの乗るリーパがついてきている。 変形機能が失われ人型のまま推進剤を多量に噴かして最後尾に付いてきていたのだが、 ここまで来た時点でちょうど飛行限界だったリーパはフラグマンがしゃべってる間に 地上へと着陸しており、レクサンの傍を飛んでいたバガーノ兄妹も彼女に続いて 地上形態にグラニMを変形させ降り立っていた。 「フラグマン、早く降りてこいよー」 「レクサンが空戦できないから全員でフォーメーション組むには地上戦しかありませんわー」 「わ、わかっている!自分が降り次第固まって移動するぞ、こちらは数が少ない上に 相手の戦力が初期の予想より多いから決して離れ」 「行くぞ、ブラッククロス!このアレクサンダー・シュタインドルフ三世が相手をする!!」 フラグマンの言葉が終わるよりも早く白い機体が動き出す。 祖父譲りの目にもとまらぬ猛ダッシュだった。 「離れるなって言ってるだろー!糞、こんな事なら注文にはなくてもリーパに遠距離武器を 搭載しておくんだった!」 これにはフラグマンだけでなくバガーノ兄妹もビックリ。 本音を言うともうこんな言うこと聞かない女ほっといて三人で帰りたいところだが、 彼女が戦死したらアンドレとロシア軍に何言われるか分からない。 仕方なく三人は全力でレクサンを追う。 だが、空にいるときとは逆に地上での移動においては射撃武器は防水マシンガンのみという 漢らしいシンプル武装のリーパの方が圧倒的にグラニMより早い。 飛行形態に再度変形し空から追いつけばよかったのだが、テンパっている 飛鮫トリオにはその考えに至ることは出来ず。ただひたすらにグラニMを 走らせてリーパの爆走する敵陣へと乗り込んでいってしまった。 と、その時重大なことに気づいたレックスが妹に呼びかける。 「おいっ、レナス!飛鮫ラインを超えてしまったぞ!」 「それがどうしたというのですの!」 「これ以上近づくと命が危険じゃないか!アンドレ様に実戦では相手が無力化されるまでは 距離を維持しろって言われてただろ。見てのとおりメキシコはまだ予定外の戦力があるんだぞ」 「私だってポンコツだけじゃない敵集団に突っ込むのは嫌ですわよ。 でもレクサンを見捨てたらお兄は間違いなく家督相続権を失いますわよ。 それでいいのならどうぞお逃げになりなさいな。私は行きますわよ。お兄と違って損得を理解していますから」 「わ、わかったよ。俺も戦うからさ」 そう答えたが、言葉とは逆にレックスのグラニMの足がピタリと止まった。 「お兄?」 「い、いや別に俺だけ安全な距離にいたいわけじゃない。そういうわけじゃないんだ。 でもあの黒い蜘蛛のサイズならここからでもランチャー撃てば当たりそうだよな」 しどろもどろになりながら言い訳をするレックス。 内容は間違ってもいないがその声色を自己保身に満ちた醜いものだった。 「レクサンに追いついて説得して引き返させるのは三人でやる必要は無い。 その間に俺があの蜘蛛に何発か攻撃を当てる。ほら、アレが噂の『テッキグモ』なのかは わからないけどさあれの同型は極東のスーパーロボットも苦戦したらしいじゃないか。 それに有効打を与えたなら退却の言い訳も立つ、そうだろ?」 「…ですわね。お兄にしてはいい考えじゃないの」 「だ、だろ?だから俺はここで待機していていいよな?」 レナスからの返事はワイヤーロープだった。レックスの機体に牽引用のワイヤーが 絡みついて強引に引っ張られる。 「何をするんだっ、アンドレ様から頂いた機体が痛むだろ」 「ほらほら、傷を付けたくなかったら自分の足で前に出なさいな。さっきの作戦には一つ穴がありますわよ、 あの蜘蛛でっかいですけど、お兄の射撃では的にするにはまだ小さすぎますわ。 よってランチャーぶちかまし役が私、フラグマン中尉がお兄をサポートしキリキリ前に出す役、 そしてお兄の唯一の取り柄が私達よりレクサンに好かれている事ですから連れ帰るナイト役は 任せましたわ」 「ちょ、ちょっと考えさせて」 「後ろから撃ちますわよこのゴミクズッ、フラグマン、お兄が逃げ出したらクビにしますから ぜっっっったいに逃がしてはなりませんよ」 情けない声を上げながら逃げるように前進する兄と召使いを見送り自分が安全なポジションを手にした レナスは戦況に眼を凝らしつつ遠距離砲を黒鉄蜘蛛に向け引き金を引いた。 ◇◇◇ 「報告します。グラニタイプアンノウンの初撃は求婚。メキシコ支部の羅甲を守るために 立ちはだかったこちらに真っ直ぐ突き進み『投降しろ、罪を償った後の生活の保証はしてやる。 私の婿もしくは嫁となるのだ』と通信してきました。声は推定女性」 「その求婚での被害は?」 「機体へのダメージはありません。操縦者も我々全員無事。精神感応によるフェロモン拡散兵器や 音波砲などではなく純粋に降伏勧告の一種と見ていいと思われます」 「よし、『お前がブラッククロスに嫁入りしろ』と返してから攻撃を開始する」 「ラジャー」 黒鉄蜘蛛の内部、隊長のダ・ガーの指示により攻撃が開始される。 11人の部下の一人バグ・ナグが通信を担当し、 ベア・リングが照準を合せ、 カッター・ナイフとデリンジ・ヤーの二人が火器と移動を担当し―、 副隊長アイス・ピック 黒鉄蜘蛛予備操縦者メタル・ネイル 腕力自慢チャッカ・マン 整備兼任シャープ・ペン 衛生兵メリー・ケンサック 買出し担当フィッシュ・フック 乙女座B型ラ・メーン 以上の残り7名は今はやる事ないので邪魔にならないように縮こまらせて四隅にじっとしている。 「…あのさアイス副隊長、ネーミングに一言物申していいじゃん?」 「作戦中だよラ・メーン。カラオケ大会じゃないんだから私語は禁止」 「いや、だって俺だけ食べ物っておかしいじゃん。皆は暗器なのに 俺のコードネームがラーメンはおかしいじゃん!」 「ラーメンは暗器さ。21世紀のジャンプは幻術ブームだったが、その中でも 三人の無茶強いラーメン使いの幻術師がいた。 ラーメンの汁を相手の顔に飛ばし強制的に帰還させる川平のおじさん、 笛を自在に操り幻術バトルを制覇したがそれとは別にラーメン拳の使い手のジャガーさん、 ラーメンで主人公を油断させるのには失敗したが親友の月島さんのおかげで 作戦成功を果たした初代死神代行銀城さん」 「三人目ラーメン役にたってないじゃん!」 「ラ・メーン、声を落として。隊長に聞かれたら怒られる」 「ごめんじゃん…。でも食べ物の名前かっこ悪いじゃん」 「そういう考えは良くない。僕は戦場でバウム・クーヘンなんて偽名の戦士を聞いた事がある」 「じゃん」 ラ・メーンは顔も知らないバウム・クーヘンの姿と彼がそんな凄く弱そうな名を 名乗るに至った経緯を想像し、自分は恵まれてるなと考え直した。 ラ・メーンが大人しくなったその時、丁度黒鉄蜘蛛の有効射程に相手が自ら飛び込んでいた。 「ガトリング掃射!触手展開!」 黒鉄蜘蛛の腹部から生えたガトリング砲から数百発の弾丸が飛び出し 頭部から伸びる触手と共に地のリーパを狙う。 だが、 「遅い!私の胸を撃つには速さと情熱が足りないぞ!」 軽々と回避され懐へと潜り込まれる。 リーパの運動性能の高さもあるが、この黒鉄蜘蛛が本物の鉄騎蜘蛛より遥かに遅いのが 一番の原因である。 そもそも量産型ならばともかく、純正の鉄騎蜘蛛がブラッククロスにホイホイと いくつも貸し与えられるわけがない。 この黒鉄蜘蛛はガワだけを鉄騎蜘蛛に似せた全くの別物、鉄騎蜘蛛の威を借り 相手の戦意を削ぐ事が目的の一つとされた兵器であり、総合力は量産型鉄騎にすら劣る。 ガトリングを避けながら側面に回り込み、飛行用バーニアを噴かしてリーパは跳躍。 無防備な球状の胴体に拳を振り下ろす。 「リリカァァァァル!」 グワッショイ! 殴りつけられた部分が拳型にヘコみ、そこを起点に外装に横方向の亀裂が入った。 「装甲4割破損、左面脚部第一配線断裂による旋回速度低下です」 「皆、大丈夫か」 「うわわわわ、凄い音した!ワッショイって音がしたじゃん!」 「落ち着いて、ラ・メーン。隊長、ラ・メーンが怖がってますが待機組全員無事です」 「蜘蛛操縦組、装甲の破片がベアの頭に刺さりましたが問題無し」 「よし、このまま出来るだけ戦闘続行する。足掻いて敵の燃料と武器を消耗させてやれ」 グラニ系が相手とはいえ少数相手に負ける事が前提の指示、それはこの機体が鉄騎蜘蛛とは 全く異なる運用手段である事を如実に表していた。 ダ・ガーの指示に隊員は実直に従う。だが、それは決して死を覚悟したという事ではない。 ◇◇◇ 一方、リーパの格闘攻撃の一撃で白煙を上げ体勢の崩れた敵機を見て フラグマンは三つの事に驚く事となる。 「黒い鉄騎の方へ行った時はどうなるかと思ったが…、調整した俺が考える以上に リーパの地上性能は高かったのか」 フラグマンの驚愕一つ目。 超強敵、というか勝負を挑んだらその時点で負け確定の鉄騎蜘蛛に一発で大打撃を与えたレクサン。 フラグマンの理解の外にあるその強さの秘密は彼女の使う体術にある。 『ガモンシステム』。 クロスカントリースキー王者にして格闘家でもあるロシア系日本人、油谷牙門が生み出した 戦闘システムである。特殊な歩行法により両足と地面の接地面の摩擦を極限まで減らし 氷の上を滑るかのように素早く自在に移動するというその理論は、全身の筋肉の柔軟性と 片足立ちで上体を反らした状態から全力で突きと蹴りを放つことが出来る程のバランス感覚が あって初めて実現可能という開発した本人以外では使いこなせる者がいないトンデモ論とされていた。 油谷牙門が己の武術理論を世間に証明するがため地下プロレスでその生涯を終えた事で ガモンシステムの使い手は居なくなったと思われた。 アムステラ戦争開始と共にロシアで怪物が咆哮するまでは。 その怪物の名はロシア陸軍大将アレクサンダー・シュタインドルフ。 彼が雪上でゴーリキーを用いて数多のアムステラ兵を屠った操兵術、その根幹としてガモンシステムは この世に復活を遂げた。 そして今、彼の孫にその術は引き継がれている。 「だが、それにしても手応えがなさすぎる。俺も直接戦った事はないがブラッククロス所属とはいえ 鉄騎蜘蛛とはこの程度の存在だったのか?警戒すべきフラグの臭いがするな」 フラグマンの驚愕二つ目。 その超強敵のはずの鉄騎蜘蛛、すげー弱い。 接近して殴りかかるリーパへの対処に躍起になっておりフラグマンに対しての攻撃は 半分以下となっているがそれを考慮しても命中精度も、いや、そもそもガトリングの口径も 弾速も通常の砲戦羅甲と大差ないし、触手の動きももっさりとしている。 そう、このまま行けば無傷のまま倒し切れる。だが、それなのに後方にいる羅甲も 特殊機体らもこの黒い鉄騎蜘蛛に支援を行わず、その多くは北方向を向いたままであり こちらへは警戒を行う程度である。 蜘蛛を時間稼ぎの捨て駒にしようとでもいうのか、メキシコのブラッククロスの戦術は そこまで未熟だったのか。それならば楽でいいのだが―。 「レックス気をつけろ、この蜘蛛何かあるぞ」 「大丈夫だって。こいつ近くで見ると溶接痕だらけだし、主砲も存在しない。 それにさっきからギーギー軋む音がしているからそろそろ壊せるんじゃないか? よっと」 フラグマンの注意を聞き流しながらレックスは5本目の触手を切断する。 フラグマンの驚愕三つ目。飛鮫ラインを越える辺りからピーピー泣いていた レックスがいざ有効距離になると自分から進んで接近戦を挑んで行った事。 逃げずに自分の陰に隠れてへっぴり腰でマシンガン撃ってくれれば上出来と思っていただけに これは嬉しい誤算である。とはいえ、ここまで態度が急変すると例え良いことだとしても 心配になってくる。 「レックス、この距離での実戦は初めてだろう。無理だと思ったらすぐ自分に言え」 「大丈夫だって、フラグマンは実の妹に後ろから押さえつけられながら 一国のエース級にバルカン全弾くらった事ってある?」 「残念ながら妹がいないのでな。いたらそんな死亡フラグも達成していたかもしれんが」 「それに比べたらこいつなんてどうってことないって気づいてさ。 ああー、これならもっと早く前に出てスコアどんどん稼ぐべきだったな」 「そういう時こそ危ないんだ。相手を甘く見るな」 「ハハハ、心配症だなフラグマンは。心配しなくてもこれで終わりさ。 合わせろよレクサン!鉄騎蜘蛛撃破の成果を持って堂々帰還だっ!」 「ああっ!」 殆どの足と触手が破壊され球体部分もベッコベコの相手に今日知り合ったばかりとは 思えない見事なコンビネーションでフィニッシュの連撃が叩き込まれる。 フラグマンは彼らの若さと才能に惚れ惚れとしそうになる。 まさにその時だった。 「損傷率86%、黒鉄蜘蛛戦闘継続不能」 「十分だな、では蜘蛛の子を散らせ。ここからが本番だ」 「ラジャー」 度重なる打撃と斬撃+たまに飛んでくるレナスの砲撃に耐えられず、 蜘蛛はついにその胴体がまっぷたつに裂ける。だが、その裂ける力が機体の内側からのものだった。 「な、なんだっ、何か起きている!?」 煙と轟音を上げる割れたボディの中から火中の栗のごとく12の物体が飛び出し、 それはグラニMの周囲に着地する。 フラグマン達飛鮫別働隊が事態を理解した時、戦況は取り返しのつかない変化をおこしていた。 「羅道(らどう)部隊全機無事脱出しました」 「そうか、やれ」 「ラジャー」 完全に虚を突かれ背後を取られた形だった。 レクサン、レックス、フラグマンの三人を囲んだ12の機体、 羅甲タイプだが一般の機体より3回りは小さいそいつらから一斉に銃弾が浴びせられる。 「うひぃぃぃ!?」 「レックスっ、レクサンっ、飛べ!引くぞ!」 「わ、わかった!」 防御をしながら飛行形態へと変形し脱兎のごとくその場から逃げ出す。 幸い相手の機体が小さい分所持する火器も小ぶりであり、 致命傷は避けられ全員が空中への逃走に成功した。 今度はレクサンも勝手をせず付いて来ている。 三人が逃げ戻ったのを見てレナスも合流し飛鮫騎士団別働隊は完全に戦場を脱出した。 「お兄!あのコゲ蜘蛛から出てきた小さい羅甲はなんですの!?」 「俺に聞かれてもな」 「ちらっと見ただけだが、スコットランド民間部隊のランスロードに似ていた」 「何ぃ知っておるのかフラグマン!婿になれ!」 フラグマンの感じた通り、羅道はスコットランド産小型量産機ランスロードを 参考にブラッククロスで作られたものである。 ランスロードとの違いは2点。頭部やカラーリングが羅甲ベースとなっている事、 そして機動性確保の為に小型になったランスロードとは違い、羅道の小型化の理由は 黒鉄蜘蛛の中に入り、そのまま操作する事にある。 その外観で敵を威圧する事が黒鉄蜘蛛の目的の一つ。 だが、この機体が相手に張子の虎だと思われ囲まれた時に黒鉄蜘蛛は真の目的を果たす。 全精力をこの機体の破壊に向けられ、正に撃沈されようとするその瞬間、 中にいる羅道が飛び出し相手の背後や側面を打ち抜く。 ただの羅甲だと手が大きすぎて黒鉄蜘蛛のハンドルが操作できず、パワードスーツだと 黒鉄蜘蛛が破壊される過程で耐久力が足りずに脱出に失敗する可能性が高い。 試行錯誤の末に出来たのがランスロードのサイズを参考に作った羅道なのである。 Dr劉がいない今、ブラッククロスはその開発力では地球組織にもアムステラにも大きく 遅れをとっていると言わざるを得ない。 だが、世界中に根を張る悪の組織である彼らはアムステラと地球の両方の技術を 参考とし、恥知らずにもそれらを堂々と模倣してみせる。 「リノア様、グラニM3機と正体不明機逃走しましたこちらの被害は黒鉄蜘蛛のみです」 「よくやってくれました。その羅道は装甲が薄いので無理をせず これからの相手は私達がやるから援護に回ってください」 「ラジャー」 「―来た、噂をすればという奴ね」 飛鮫騎士団退場と入れ替わるように南から、やや遅れて北からも機体の反応。 「南よりメキシコ陸軍発見!こちらに気づいており攻撃を仕掛ける模様」 「北からも高速で空中から迫る機体が…こ、これはBMX-005『不死鳥』です!」 「フェニックス!?どうしてここに、いや、それよりもよりによってメキシコと同時に!くっ!」 正式名称BMX-005『不死鳥』、ブラッディウルフに奪われた今ではフェニックスという名で知られている。 ブラッククロス北米エリアの犯した最大の失敗の一つがこの機体を民間組織に奪われた事である。 その強さはブラッククロスのメンバー、そしてリノアも良く知っており、 その爆発力と特殊能力は一機で南から迫るメキシコ陸軍と並ぶ驚異と言ってもいい。 「心配すんなリノア、北のは俺がやる」 「えっ」 飛鮫騎士団を退けた直後の不運に全員が絶望しかけたその時、ニラーシャだけは余裕を持ち、 いや、その声はこの状況こそを待っていたのだとばかりに自信に満ち溢れていた。 戻る (続く)
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696 名前:ゲームセンター名無し(1/12) 投稿日:2006/08/07(月) 13 05 59 dx/JqNVz 「前回のお話し」 パンツみたさに【飛天の舞い】『蔡文姫』を使用した兄者と、それを眺める弟者 作者の勘違いで兄者を一州にしてしまうも、今から二州にしてしまえばいいやと思いつつ 戦いの火蓋が切って落とされる ( ´_ゝ)(´ _`;) (???) 流石兄弟 軍 二州 一日千秋 軍 二州 ┏━━━━━━━━━━━┓ ┏━━━━━━━━━━━━┓ ┃UC蔡文姫 1 魅 ┃1/7 馬 ┃SR劉備 2活魅募 ┃6/7 槍 ┃UC曹仁 1.5 ┃6/4 馬 ┃UC張飛 2勇 ┃8/3 槍 ┃R 徐晃 2 活 連 ┃7/5 馬 ┃R 馬超 2勇 ┃8/3 馬 ┃R 楽進 1 ┃4/3 馬 ┃R関銀屏 1魅勇 ┃3/5 槍 ┃UC韓遂 1.5 ┃5/6 馬 ┃C趙累 1 ┃3/6 槍 ┃C 蔡ヨウ 1 柵 ┃1/8 馬 ┃(数字はコスト) ┃ ┃(数字はコスト) ┃ ┗━━━━━━━━━━━━┛ ┗━━━━━━━━━━━┛ 698 名前:ゲームセンター名無し(2/12) 投稿日:2006/08/07(月) 13 07 26 dx/JqNVz ~ 武将を 配置してください ~ ( ´_ゝ`)「配置はどうすればいい、弟者?」 (´ _` )「基本的に、相手が【どこに】【どのように】配置されるかを読むのが大事だ 相手は基本的な大徳デッキだ、前に槍が三枚、後ろに馬超が控えているだろうな」 ( ´_ゝ`)「ほう、つまりどうすればいいんだ?」 (´ _` )「・・・少しは考えろよ兄者」 (´ _` )「つまり、槍が前線で迎撃を狙ってくるはずだから、兄者は馬をうまく当てて、槍を消してから突撃するべきだ」 ( ´_ゝ`)「OK、あいわかった」 兄者は弟者からの進言を聞き終わると、おもむろにカードをいじり始めた。 自陣中盤の中央に『蔡文姫』と『蔡ヨウ』、自陣後方の中央に、左から『曹仁』『徐晃』『楽進』『韓遂』と配置する。 それを横で見ていた弟者が、兄者に向かって話しかけた。 699 名前:ゲームセンター名無し(2/12) 投稿日:2006/08/07(月) 13 08 31 dx/JqNVz (´ _` )「(・・・前線に『蔡ヨウ』と『蔡文姫』を置いたか・・・ふむ)」 (´ _` )「・・・兄者」 ( ´_ゝ`)「どうした弟者」 (´ _` )「兄者、勝負事には肝心所と流れというものがある」 ( ´_ゝ`)「ほう」 (´ _` )「この場合、お互い最初は攻撃しあうだろう、そして【大徳デッキ】は士気を溜めれば複数のコンボが可能になる」 (´ _` )「つまり、序盤と終盤が肝心所、終盤の流れを掴む為に中盤があるということだな」 (`・ω・´)「(うんうん、弟者君はいいことをいうね)」 ( ´_ゝ`)「よくわからんが、わかった」 (´ _` )「OK兄者、兄者の国語力を把握していない俺が悪かった」 兄者は【兵法】に【増援】を選ぶと、すでに相手は全ての用意が終わっていたらしく 待ち時間なく会戦の扉が開き始めた・・・ 701 名前:ゲームセンター名無し(4/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 10 20 dx/JqNVz 試合開始直後、相手の陣形は前線に『関銀屏』『趙累』 その後ろに『劉備』最後方に『張飛』『馬超』がいた。 相手の配置を見た弟者が、すぐさま、うなづき始める (´ _` )「(ふむ、まぁ完璧ではないが、適当ではあるな)」 ドラの音と共に、両軍が動きを始めた。 ( ´_ゝ`)「まずは前線の槍兵に馬をかませて・・・と」 (´ _`;)「!!兄者駄目だ、止めろ!!!」 (;´_ゝ`)「へ?あ、ぁ、あぁ?」 {バズン!} というけたたましい音と共に、画面上には【迎撃】という文字が二つ並んでいた (´ _` )「兄者、馬はオーラを溜めた状態で槍の穂先に当たれば、迎撃判定を取られることぐらい・・・」 (#´_ゝ`)「そのくらいしっとる!!」 (´ _`#)「だから、そこで馬がどれだけ走ればオーラが溜まるか、距離を覚えておくんだよ!」 前の二人、『蔡文姫』『蔡ヨウ』が迎撃を受けてしまったことでひるんだ兄者は、後ろの四人を【城内】まで引き返そうとする それを見た相手は、兄者軍の前線二人を軽くたいらげて進軍を続けてくる。 ふぁ~あ 『蔡文姫』撤退 あいやっ 『蔡ヨウ』撤退 (;`・ω・)「・・・・・・」 ω・´)ススス 店長(兄)、撤退 704 名前:ゲームセンター名無し(5/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 18 34 dx/JqNVz ( ´_ゝ`)「城まで戻したはいいが・・・これからどうするんだ?弟者」 (´ _` )「兄者は、【城内突撃】は知っているか?」 ( ´_ゝ`)「なんだそれ?おいしいのか?」 (´ _` )「OK兄者、馬単六枚は二度とやるんじゃねぇぞ」 城門に『劉備』その右と左の城壁に『銀屏』『趙累』『馬超』『張飛』と、全員が取り付き始める (´ _` )「ふむ、お互い二州、相手もそこまでよくないな」 ( ´_ゝ`)「そうなのか、なら俺が勝てるな」 (´ _` )「・・・兄者、兄者は向こうよりテクがないぞ」 相手が攻城の動きを見せる中で、「ふむ」と弟者は一人うなっていた (´ _` )「どうした弟者?」 (´ _` )「序盤で【攻城】できるなら、全員が【攻城】にいかずに攻城者の後ろに立って【槍撃】や【突撃】を食らわせるのがセオリーだ」 ( ´_ゝ`)「ほう、で、どうすればいい?」 (´ _` )「武力の低い奴と城門から処理していこう、かみ合わせたときに、こちらの武力が高ければ、相手は勝手に撤退する」 さすがは弟者と顔で表現しながら兄者は味方部隊を城から出撃させる。 城門に左から『銀屏』 『趙累』 『劉備』 『馬超』 『張飛』と攻城準備に入る敵軍に対して 兄者は左から『楽進』 『曹仁』 『徐晃』 『韓遂』 とぶつける 705 名前:ゲームセンター名無し(6/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 20 04 dx/JqNVz ( ´_ゝ`)「OK、これで【攻城】は防げるんだな」 (´ _` )「それと兄者、相手に「攻城準備」の・・・」 ( ´_ゝ`)「俺はこれ以上はやれと言われてもできん、いくぞ」 (´ _` )「OK兄者、その小さな脳みそ、惚れ惚れするぜ」 (´ _` )「それに、多分相手の攻城は防げないぞ、一発はもらうだろうな」 (#´_ゝ`)「弟者、それじゃ話は違う!」 (´ _` )「俺が言ったのは被害を最小限にするだけで防げるわけじゃない」 カウントが進むにつれ、武力差が表れたのか、相手の『関銀屏』 『趙累』 『劉備』は撤退するが味方の『韓遂』が撤退してしまう その間に、『馬超』の【攻城】が二発はいってしまう 攻め落とせ! その間に、『馬超』の【攻城】の声が聞こえてくる。 (;´_ゝ`)「ちょ、どうするんだ弟者!【神速戦法】を使うか!?」 (´ _` )「兄者大丈夫だ、落ち着いて一人一人【騎馬突撃】をかませばいい、相手は攻城にはりついているだけだ」 (;´_ゝ`)「わ、わかった」 < 焦らず退くぞ! 『徐晃』撤退 突撃オーラを溜めずに『馬超』にぶつかってしまった、『劉備』との戦闘で兵力が減っていたこともあり 『徐晃』が撤退してしまったのである。 (´ _`#)「何してるんだ兄者!」 ( ´_ゝ`)「え、だって、いや、【突撃オーラ】が溜まるかなと思ったらたまらなくて・・・【攻城】を防ごうとしたら、死んじゃって・・・」 (´ _`#)「だぁー!!!はよ、残りの二枚を【突撃】させい!!!あと『蔡文姫』と『蔡ヨウ』も生き返ったからだせ!!」 (;´_ゝ`)「わ、わかったわかった!怒鳴るな弟者!」 706 名前:ゲームセンター名無し(7/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 20 57 dx/JqNVz よくあることだが 人のプレイを見ている時に、「自分ならこうするのに・・・」という思いを募らせる事があると思う 現在の弟者がそれである、自分であれば攻城を最小限に、いや、最初のぶつかりあいだってなんとかできたはずなのに… 弟者は、何かモヤモヤした気持ちを抱いていた。しかし、今はそれを言っても詮無きことである (´ _` )「兄者、『曹仁』の【神速戦法】だ、これ以上【攻城】されるとまずい」 ( ´_ゝ`)「おう!!」 すでに『韓遂』は『張飛』との武力差で撤退を余儀なくされており、 『張飛』に一度の攻城、『馬超』に三度の攻城をされてしまう。 しかし、【神速戦法】のおかげで相手を全撤退に追い込んだことで、お互い一息つける格好となった。 流石兄者、序盤戦のことである。 ~残り70C~ 707 名前:ゲームセンター名無し(8/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 21 38 dx/JqNVz ―中盤戦― ブランデーハウス ショップ9999 流石兄弟 軍 一日千秋 軍 [ l ;;;;;;;;;;;;;;] 残 51C [;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;] 士気9 士気?? 序盤戦以降、お互い城から武将は出さずに、武将の復活と兵力回復につとめていた。 攻城されているからだろう、気が焦る兄者が弟者にいらだちの声を上げる ( ´_ゝ`)「弟者、もう【士気】も兵力も回復した、いこう!」 (´ _` )「………兄者、わかってるな?」 (*´_ゝ`)「わかってる!俺は舞ってパンツを見るんだ!!」 (´ _`#)「わかってねーだろ!いいか、その『蔡文姫』の【舞い】はな・・・!!」 弟者は何も考えていない兄を本気でぶん殴ろうかと、画面から目を離した瞬間、それは起こった < あはっ♪強くしてあげる 『蔡文姫』 【飛天の舞い】発動 (゚ _゚; )「あ!」 目を離した隙に、『蔡文姫』は意気揚々と踊り始めているではないか 画面上には、一部分だけ光を発している。 (*´_ゝ`)「はい、パンツ入りましたー!!一枚目ーーーー!!!ゲットォー!!ウッヒョオー!」 (゚ _゚; )「兄者!いいから、も、も、も、もちけつ!!じゃなくておちけつ!!」 (*´_ゝ`)「いくぞ!」 (゚ _゚; )「いくぞじゃねーよ!どこにだよ!!」 708 名前:ゲームセンター名無し(9/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 24 30 dx/JqNVz たちまち自城から土煙をあげ、今が勝負だ出撃せんといわんばかりの兄者 それを見越したか、相手の城からも白煙が立ち上り始める! (´ _` )「(当然向こうも出てくるか・・・)」 弟者は画面を見ながら思考をめぐらし始める (´ _` )「(先に土煙をあげたのは兄者だ、だから軍勢が先にでるのは兄者だ・・・!)」 (´ _` )「(【士気】は舞ったおかげで、残り4…、まずは『蔡ヨウ』で【大徳】を【封印】するべきだな…)」 ( ´_ゝ`)「弟者」 (´ _` )「なんだ兄者、今考えて・・・」 兄者の軍勢が、ついに城から出撃した、我先にと言わんばかりのスピードで相手の城に向かっていく そんな中、兄者はゆっくりと口を開いた、弟者も、いつもの、のほほんとした雰囲気ではない兄を見たからか押し黙る。 ( ´_ゝ`)「安心しろ、弟者、俺はこんなところで負けん」 ( ´_ゝ`)「こちらの移動スピードが速くなるのも知っているし、こちらが不利なのもわかる」 (´ _` )「兄者・・・」 ( ´_ゝ`)「だがな弟者、俺はまだまだ諦めていないぞ、そう、勝負はここから・・・」 714 名前:ゲームセンター名無し(10/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 38 02 dx/JqNVz 迎撃!迎撃!迎撃!迎撃!迎撃! パパパパパーン! 小気味のいい音が台から聞こえてくるのを、遠い場所にいた店長は聞き逃さなかった (`・ω・´)「そろそろ終わりかな・・・」 (゚ _゚; )「ぅぅうううぉぉおおおおおおおおおおおぃぃぃいい!!」 ( ´_ゝ`)「あ、やべ、見てなかった」 (゚ _゚; )「「あ、やべ」じゃないだろ!!早く引け!んでもって『蔡ヨウ』『蔡ヨウ』!!」 (;´_ゝ`)「え、あ、あ、あれ?『蔡ヨウ』どこ?」 (´ _`#)「このBokeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee」 慣れない内の飛天デッキではよくあることである、移動スピードが速すぎて 自分がどこで何をしているかがわからなくなってしまう、今の兄者がまさにそれであった。 そんな兄者を尻目に、次の瞬間だった、敵の『劉備』が計略を発動させる <叩き潰せ! (*´_ゝ`)「ふふ、【大徳】を使うなんてみえみえなんだよ!!」 兄者もカードをこすりあげて、計略を打ち返す < ほっほ、まだまだじゃ ( ´_ゝ`)「どうだ!」 (´ _`#)「相手に計略を使われてから、【封印の計】を使ったっていみNeeeeeeeeeeeee!!!!」 (´ _`#)「っていうか、範囲にすらはいってねーじゃねーか!!」 (;´_ゝ`)「だってスピードが速いんだよ!!」 < あいやっ 【封印の計】を打つために接近した『蔡ヨウ』が、そのまま敵軍に突撃して、迎撃を取られて死んでしまったのである 715 名前:ゲームセンター名無し(11/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 39 37 dx/JqNVz そもそも、【飛天の舞い】で馬単六枚デッキという所から、どうかしていたのだ 最初から負けは決まっていたのかもしれない。 弟者はそんな事をふと考えていたが、 兄者においてはもはやパニック状態であった。 (´ _`#)「兄者!!『蔡ヨウ』が死んだから戻せ!『楽進』が敵軍と【乱戦状態】だぞ、さげろ!!」 (;゚_ゝ゚)「が、が、がくしんどこ!さいようどこ!!」 (`・ω・´)「ちょwwwwどこじゃねぇwwwww」 ( ´_ゝ`)「あ、ああ、あった!!」 (´ _` )「『徐晃』がとまってるぞ、早く動かせ」 (;゚_ゝ゚)「と、とまって・・・?あ、ああ!!」 <なんだこいつは! <この程度で・・・ (´ _`#)「『曹仁』と『楽進』がやられたじゃないか!」 ( ´_ゝ`)「弟者、大丈夫だ、残りは『韓遂』と『徐晃』の二枚、そして俺の手も二つ!もう迷いはない!!」 (´ _`;)「いや、どうやって勝つんだ?」 ( ´_ゝ`)「まだ俺にはこれがある!」 (`・ω・´)「もうダメポwwwwwwwwwwwww」 【士気】が溜まっていることだけは見逃していなかった兄者が、『韓遂』の【計略】である【反逆の狼煙】を発動させる そのせいで、『徐晃』が撤退してしまった。 < 焦らず退くぞ! 717 名前:ゲームセンター名無し(12/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 40 48 dx/JqNVz (´ _` )「なんで『徐晃』が…『蔡文姫』のほうが、まだよかったよ…」 ( ´_ゝ`)「ふふふ、これで武力もあがったし、大丈夫だろう!! 迎撃! < ワシの負けか もう見ることしか出来ない、否、見ているしかない弟者の口元は引きつっている そんなことは露知らず、兄者はのん気に口を開いた。 ( ´_ゝ`)「弟者、ここからどうすればいい?兵法は増援なんだが…」 (´ _`#)「もう、どうしようもないわ!」 パリーンパリーンパリーン ガッシャーン < 軟弱者が、父上ではこの程度で済ませぬぞ! チャンチャチャチャンチャン、チャララララン、チャ~ン 画面上には、敗北の二文字が勢いよく浮かび上がっていた。 718 名前:ゲームセンター名無し(13/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 41 58 dx/JqNVz ( ´_ゝ`)「・・・」 (´ _` )「・・・」 ( ´_ゝ`)「・・・強かったな・・・敵は・・・」 (´ _` )「どう見ても兄者が馬鹿なせいです、本当にありがとうございました」 (#´_ゝ`)「なんだと弟者、俺の何が悪かったというんだ!」 (´ _` )「しいて言うなら、全て」 (#´_ゝ`)「なんだと!」 (´ _`#)「やるか!」 (`・ω・´)「店では騒がないように」 (;´_ゝ`)(´ _`;)「ごめんなさーい」 次こそはと、胸に秘める兄者だった・・・ ~終わり~ 721 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2006/08/07(月) 13 45 48 dx/JqNVz 描写はありませんが、兄者のゲットカードは 730で 兄者達の資産はわからないので、まぁそこらへんは適当にやっていこうかと思います また投稿することがあれば、よろしくお願いします 安価は 740 が代行 740 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2006/08/07(月) 15 16 16 k7TeEUQS 人馬号令 741 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2006/08/07(月) 15 18 33 8aEtPmlQ 魔王ktkr これで迎撃を気にせずに舞えるな兄者
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オープニング 1.「ウィニング・ラン! ~風になりたい~」 歌:山形ユキオ 2chのアニソンランキング(2008年05月版) 474位 2.「FLESH BLOOD ~二つの想い~」 歌:G-CRISIS エンディング 1.「ヨ! ブラザー」 歌:ブギー・マン 2.「傷つくこともできない」 歌:梶谷美由紀 3.「恋のターゲット・ボーイ」 歌:THE PINK HOPS 4.「夢の涯てまでも」 歌:PERSONZ 挿入歌 イメージソング・キャラクターソング 関連作品 爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP (1997) 投票用テンプレ ウィニング・ラン! ~風になりたい~(爆走兄弟レッツ&ゴー!!/OP1/山形ユキオ/1996) OP…オープニング曲、ED…エンディング曲、IN…挿入曲、TM…主題曲 IM…イメージソング・キャラクターソング